9月議会 なおこ目線のトピックス① 日野市立病院のいまとこれから

第3回定例会は9月1日から10月7日までの37日間開催され、三常任委員会(私は企画総務委員会)、決算審議(昨年同様に全議員で臨む)、一般質問という流れで行われました。
初日の即決案件(※)では日野市立病院への短期貸付1億円の補正予算もあり、市立病院に始まり、市立病院に終わる議会でした。
※委員会に審査を委ねず、議案が提出された後、すぐに本会議で採決するもの(日野市議会では緊急性の高い議案、契約や人事案件など)

議会初日に、市立病院の運転資金がショートするため、緊急に1億円短期貸付の補正予案が即決でありました。大型連休をはさみ、給与の支払いは連休前、診療収入があるのは連休後なので、借りないと給与が支払えなくなるというのです。「医師ら9月給与危機」という見出しの新聞記事をみた市民の方からも、不安の声が寄せられました。職員の方々もさぞかし心配されたことと思います。公立病院の経営難は全国的な課題ですが、ここまで自転車操業なのだと驚きました。短期であり償還日も明確であることから、賛成しました。(すでに会期中に償還済)

より深刻なのは、別途10億円の長期貸付です。補正予算の中に「経営支援貸付金」として、企画総務委員会に付託されました。昨年からの累計で貸付は20億円となり、かつこれで最後とは言い切れない状況です。
日野市が貸す理由としては、利率を低く抑え、返済期間10年のはじめの5年間は元本返済を猶予する対応ができること(利子だけ返済)に加え、経営状況の見える化を図りたいとの説明が財政課長よりありました。つまり国などから借りた場合、一見経営がまわっているようにみえてしまうため、抜本的な改革が先送りにされてしまいかねないこと、さらにもし返済できなかった場合、結局は日野市が返済義務を負うことになることを懸念しての判断とのことです。
このように重要な案件であるにも関わらず、資料も一切なく、議会への説明があまりに不十分です。10月末までにないと病院が回らないと言われれば賛成せざるを得ませんが、担保がありません。せめて市政への影響とのバランスをどのように考えているのかを市長に確認したいと考え、委員会での態度は保留としました。

本会議での採決の日の朝、執行部より改めて説明の場が設けられ、そこで市長から「市民に必要な医療と働く人の誇りを守っていく。日野市立病院在り方検討委員会からの提言を待ち方針を決めるが、市全体のこともあるので、リミットがある中せめぎあいだ」といった発言がありました。
リミットとは、市が貸付できる上限額、そして市立病院が経営を黒字にし、かつ貸付を償還できる体制へどのように舵を切るかの時限だと受け止めました。
採決前に質疑を予定していたのですが、付託された委員会の委員はできないとのことで、先ほどの市長の発言を踏まえ、予算に賛成している責任もあり賛成するが、情報提供のあり方に改善を求め、意見としました。
日野市議会としても、市長に「日野市立病院の経営リスクに関する適時報告及び定期説明会の開催を求める申し入れ」を行いましたので(10月2日)、今後はこのようなことはないと思います。

いま病院のこれからを考える在り方検討委員会が開かれ、提言を踏まえ市が方針を決めることになっています。皆さまからのご意見を伺うパブリックコメント(年明け頃を予定)もありますので、ぜひご意見をお寄せください。
※決算報告でも病院について報告します。

【関連報告】
【関連サイト】
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