次の豪雨に備えて(台風19号による災害復旧状況の現地視察)

昨秋の台風19号の記憶がまだ鮮明に残っていますが、現在も日本の各地で豪雨災害が起きています。
日野市では日野橋の通行止め、マンホール噴き上げ、床上(下)浸水、土砂崩れ等の被害がありましたが、川の氾濫はまぬがれました。しかしいつまた、あのような豪雨に見舞われるかわかりません。
日野市では台風19号対応概要の最終報告書をまとめ、得た教訓を次に生かすべく、準備をすすめているところです。

7月8日、日野市議会で大型土のう設置の工事完了現場を視察しました。
浅川右岸滝合橋の下では堤防の上に大型土のうを積み上げ、劣化を防ぐ土木シートをかぶせてあります。
台風19号の際には、越水の危険性が高まったため、消防団や市の職員ほか皆さんが土のうを緊急設置してくださったところですが、この工事により、浸水を防ぐことができます。
左岸の平山橋上流では、堤防未整備箇所がありましたが、今回の大型土のう設置により解消されます。

滝合橋下の様子

平山橋上流の様子 この土の山の下に大型土のうがあります

また、今年度購入した排水ポンプのデモンストレーションもありました。
これは石田地区浸水被害の対策用に、今年度3台購入したものです。川が増水すると、用水路等に水が逆流してきます。それを防ぐために水門を閉め、このポンプで川に排水します。1分間に3.3立方メートルの排水量ガソリン満タンで2時間稼働するそうです。

赤いホースで用水路から水をくみ上げて

長い青いホースで川へ排水します

このように対策は進めていますが、これで安心ということではありません。台風19号では約8600名もの方々が避難所に行かれましたが新型コロナウイルス感染症対策という課題も加わりました。

報告書には自主防災会へのアンケート結果も掲載されていましたが、「地域の防災力を高めるには」の質問に対し「自治会や地域の企業・施設などで協力体制をつくる」「隣近所協力して助け合う体制をつくるがほぼ同数でトップでした。普段から自分で、家族で、地域で話し合い、シュミレートしておくことが大切です。水害と地震ではまた対応も異なります。

災害対策を通して、地域力、まちづくり、さらにすすめていければと思います。

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