日野の田んぼをつないでいこう!(おしゃべりカフェ報告)

毎議会後に開催している「なおことおしゃべりカフェ」。6月議会で都の補助事業「東京の田んぼ復活プロジェクト」(議会報告はこちら)について質問したので、ぜひプロジェクトのメンバーの方にお話を伺い、田んぼも見学したい!とご相談したところ快諾いただき、実現することができました。ご協力に心より感謝申し上げます。
初の屋外おしゃべりカフェは、参加者は全部で20名、プロジェクト代表の石坂さんの石坂ファームハウスで開催しました(7月4日)。

プロジェクトの概要説明、質疑応答、ロボット除草機あいがもロボットの実演、参加者交流タイムとあっという間の2時間でした。概要については、こちらの当日配布資料をご参照ください。

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都市の田んぼは規模は小さくても、農業用機械などの投資は必要です。大規模な農地と比較してコスパが悪い。はっきり言って儲からない。高価な機械が故障してしまうと、そこでもう幕引きせざるを得ない状況もあるといいます。水を引く用水路も欠かせませんので、その維持管理も大切です。
生産物を買って応援!だけでは追いつかない、農業者を支えていくには+αの収入が求められます。農地を残すことが収益性アップにつながれば、農地は残ります。では+αの収入とは何でしょうか。それは収穫の喜びや交流などの体験、いわゆるモノからコトへのシフトだと、説明もありました。
農作業に多面的な価値を見出す市民は、コロナ禍を経て世界的にも増加傾向にあると言われています。農業者と市民の農的な活動をつないでいくことが、田んぼを未来につなぐことになります。
農業者は日々の農作業に忙しいので、つなぎ手が必要です。そのつなぎ手もまた活動を継続できる状況でなければ続きません。プロジェクトの補助金を受けられる3年の間に、そこをどう構築していくかです。
このような事業を東京都がたちあげるということは、それだけ東京の田んぼが危機的状況にあるということです(10年間で半減)。
今回は話題にでませんでしたが、発電事業による収入増(ソーラーシェアリング)も解決策のひとつと考えます。まさに市議選政策にも掲げた「食とエネルギーの地産地消」です。

今後の展開に関する質問もありました。今年は田んぼの様々な活動(田植えや稲刈り、脱穀、さら細工や餅つきなど)や用水路の維持管理(清掃、草刈り、補修など)に参加する市民を広げていくこと、田んぼの生き物調査、農作業と除草剤の削減につながるロボット除草機を導入することなどがあげられました。ちなみに私が小学生のころ、父はわらじ作りを教えに学校に来たことがあります。そんな講座もまた楽しいのではないでしょうか。
そのロボット「アイガモロボ」の活躍ぶりを、目の前に広がる田んぼでみせていただきました。

実はアイガモに似せた愛らしいロボットを想像していたのですが、実際は、軽量の太陽光パネルを搭載したほぼ正方形のマシンでした。お掃除ロボットのように、くまなく田んぼをめぐりながら、回転ブラシのようなもので泥をかきまぜ水を濁らせます。それにより水中の雑草が光合成をしにくくなり、結果として雑草が生えにくくなるという仕組みです。10アール(1000㎡)の田んぼを1時間でこなすそうですが、人間がやったらひと仕事ですから、実に頼もしい助っ人ですね。アイガモもびっくりかもしれませんが、うまく共存してほしいものです。

参加者同士のシェアタイムでは、それぞれ参加に至った経緯を知ることができました。中には、親の農地を少しでも残していたら、という気持ちを語ってくださった方もいました。とても大切なポイントで、そのときに「こういう活かし方があるよ!」という選択肢を示せるようになることが、このプロジェクトの目的だととらえています。今回場を提供いただいた石坂さんからは「田んぼ農家の横のつながりができたことが心強い」という話も聞かせていただきました。

今回、また新たなつながりができました。あちらこちらで小さな輪ができて、それがゆるやかに市全体に大きな輪として広がっていくことをイメージしながら、日野ネットとしてもできることを一緒に取り組んでいきたいと思います。