離婚を考えたら、まずは相談を~東京都ひとり親家庭支援センター視察報告~

立川にある東京都ひとり親家庭支援センター「はあと多摩」を、多摩地域の生活者ネットワークの仲間とともに視察しました。(2月17日)

ここは東京都から一般社団法人東京都ひとり親家庭福祉協議会が委託を受け、昨年10月に開設されたばかりです。飯田橋に「はあと」(生活相談中心)「はあと飯田橋」(仕事相談)がありますが、多摩地域に拠点ができたことを心強く感じます。

「ワンストップ」「ワンスタッフ」(同じスタッフが対応)をキーワードに生活相談、養育費相談、法律相談、面会交流支援、就業相談等に対応しています。すべて無料です。またグループ相談やライフプランセミナーなどもあります。

相談コーナー横にはキッズスペースも。スタッフの方がお子さんをみてくれます。

「ひとり親」というとすでにひとり親となっている方のみが対象のようですが、「離婚前後の親支援講座」や「別居・離婚に直面しているお父さん、お母さんへ」といった具合に、離婚前のプレひとり親も対象としていることが伝わりやすいのはよいと思いました。

東京都にはひとり親は約6万世帯(三世代を含むと11万世帯)だそうです。しかし調査によると、約3割は都のひとり親支援制度を知らなかったといいます。離婚に備えるためには、早めの相談が大切です。知っていたら、受けられた支援や別の選択もあったかもしれません。
多摩地域の各自治体とどう連携していくかはこれからだということですが、ぜひ日野市民の方々にも、こちらの法律相談や面会交流支援など活用してもらえるよう、市にも「はあと多摩」の広報を求めていきたいと思います。

面会交流は月に1回1時間、1年間にわたりスケジュール調整や立ち合いのサポートが受けられます。ただし、所得制限があるのは課題です。
離婚後の子どもの養育のあり方については、私も昨年12月議会で質問したところです。
ひとり親家庭は、生活面でも精神面でも様々な大変さを抱えることがあり、ひとり親家庭への支援は子どもの成長にとっても欠かせません。子どもの気持ちに寄り添った支援や制度のあり方について、ぜひこの「はあと多摩」を研修等の拠点として、多摩地域全般で取り組みが深まることに期待を寄せます。

離婚は結婚の何倍も大変だと、経験者から聞いたことがあります。子どもがいる場合はなおさらです。「子どものために我慢する」から、「子どものために離婚する」という選択をする人が増えてきているともいいます。
もし離婚が頭をよぎったら、また周りにお考えの方がいらしたら、まずは相談されてみてください。打ち明け難い悩みををサポートしてくれる機関として、活用していただきたいです。

参加した生活者ネットワークの仲間とともに入口にて

★日野市内の「ひとり親相談」(プレひとり親含む)窓口はこちらです。
★東京都のこちらのサイトもご参照ください。