組合議会としての情報公開のあり方を問う(浅川清流環境組合議会 定例会より)

浅川清流環境組合議会議員として最後となる定例会からのご報告です(1月27日開催)。
浅川清流環境組合とは、日野市、国分寺市、小金井市の3市でごみ処理施設の設置及び運営等を共同して行うことを目的として設立された一部事務組合(複数の自治体が行政サービスの一部を共同で行うことを目的として設置する組織)です。

主な議題は、令和4年度の一般会計予算でした。総額は歳入歳出それぞれ約13.6億円で、昨年比約1.8億円の増となりました。主な要因は、施設整備・運営にあたり借り入れた地方債(借金)の償還(返済)です。次年度からは本格的な償還が始まり、これがさらに増えていきます。

歳入の大部分である組合構成市負担金の約10億円うち3億円は、日野市を除く国分寺市、小金井市の周辺環境整備負担金でそれぞれ1.5億円です。
それを除く各市事務経費負担金は、日野市約3億円、国分寺市と小金井市がそれぞれ約2億円です。前述の償還金など大きなものは等分ですが、その他事務経費は各市のごみの量に応じます。
可燃ごみの搬入量は全体で4万7,552トン、新型コロナウイルスの影響で在宅率が高まり、ごみが増加した前年度と比較して若干減少傾向にあります。割合は、日野市が約49%、国分寺市が約28%、小金井市が約22%です。

その他の主な歳入としては、余剰電力の売電料で約3.2億円を見込んでいます。ここで発電した電気の使い方については組合議会で提案もしてきました。三市が共にゼロカーボンシティへ歩みを進める上で、ひとつの着眼点になることに期待します。(こちらをご参照ください)

歳出では、これから各地元自治会と結ぶ「環境保全協定」に基づいた「(仮称)専門家委員会委員謝礼」(96,000円)が計上されています。質問すると、市民の皆さまから寄せられたご意見等の検討を行う委員会として、年2回開催予定とのことでした。
これも以前提案したことですが、ぜひ専門家委員の方々にご協力をいただき、ごみに関しての意識啓発につながるような学習の機会を求めました。(こちらをご参照ください)

加えて、組合議会議事録の公開ルール、また三市の覚書や30年のスケジュール案等の文書の位置づけについて質問し、大切な文書は組合議会のHPで共有すべきものではないかと指摘させていただきました。公文書管理と情報公開はセットですすめるべきです。市民への説明責任を果たしてこそ、市民との協働が生まれます。

施設が完成し、無事に稼動しはじめたこの2年間、組合議会議員として活動させていただいたことに、感謝いたします。
北川原公園の搬入路の違法判決など大きな課題はありますが、大切なのは真摯な反省、丁寧な説明と合意形成、これに尽きると思います。
これからも組合議会の活動を見守ってまいります。
(議案には全て賛成)

★議事録や資料はこちらに後日アップされます。

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