北川原公園ごみ搬入路に関する裁判結果の報告

北川原公園内のごみ搬入路をめぐる住民訴訟については、高裁判決の後日野市が上告していましたが、最高裁が棄却しました。これによって都市計画変更をせずに搬入路を作ったことは違法であり、日野市長に2.5億円余の損害賠償を課した高裁判決が確定しました。
9月議会の最終日、この件について市長より報告がありました。

市長からは、(ごみ搬入ルートの変更という)地元の長年の思いを実現できたものの、違法ではないとの判断で都市計画を変更をせずに搬入路を作ったことについては反省し、お詫びをすること、また違法性の解消については、今後原告をはじめとする市民の方々と話し合って取り組んでいく旨が報告されました。全文はこちらをご覧ください。

原告団の方々の想いの根底にあるのは、市民参画のプロセスをふまずにごみ広域化を強行した市に対する不信感だと受け止めています。日野ネットは広域化には賛成してきましたが、その点は厳しく指摘をしてきました。順序が逆になりましたが、対話を進めていく姿勢に対しては、一定の評価をします。

どのように市民参画を進めていくか、また30年後のロードマップの見通しについては3期目の任期中に示してほしいと、市長に問いました。市長からは、とにかくあらゆる方々と対話を重ねていくつもりであること、また30年後はどのようなごみ処理の方法が相応しいか現時点では何とも言えないが、3市共同であるならば、国分寺市か小金井市でということになるといった答弁でした。具体性を欠くと感じましたが、今後市民と一緒に考えていくことなので、その決意として受け止めました。

今後は、賠償請求の手続き期限が11月7日までなので、10月中に臨時議会が開かれることになるかと思います。
日野ネットではこれまで会員も含め、話し合いを重ねてきました。結果として違法であるという判決に対しては重く受け止め、調査や追及が十分でなかった点は反省しています。賛成してきた立場としての責任もあり、市長個人に2.5億円余もの損害賠償を負わせるわけにはいかないと考えるところですが、議会として慎重な検証と検討が必要です。

大切なことは丁寧な市民参画で進めること、それを十分に行えるスケジュールですすめていくことです。今後はきちんと行われるようチェックし、生まれ変わった新しい日野市となるように、日野ネットも活動していきます。

 

【関連サイト】

ごみ搬入路整備に関する住民訴訟の経緯について

【関連記事】

前市政から受け継いできた問題に現市政はどう対応していくのか(12月議会より) | 白井なおこ (seikatsusha.me)