みらいくオープンが再び延期に(第1回臨時会報告)

令和5年第1回日野市議会臨時会が開催され、以下4件の議案が審議されました。(1月30日)

〇(仮)子ども包括支援センター(愛称:みらいく)のオープンが再び延期に

(仮)子ども包括支援センター建設工事中に、地下に埋設物(地下室の構造物)が発見され、撤去、処理、処分するための経費が増し(約700万円)、かつ工期が3ケ月延長される工事請負契約の変更です。令和5年度末のオープンを楽しみにされていた市民をがっかりさせる案件です。
土地を無償提供してくださっている実践女子大さんに過去の図面図をいただけば、事前に把握できたことではないでしょうか。「何もないだろう」という推測ですすめ、「仕方がない」で済ませることのないよう、工事フローのチェックなど未然防止の体制、チェックしあう体制づくりを求めました。
市も内部統制の中でしっかりと取り組んでいくとのことですから、教訓として活かしてほしいと思います。

またそれに伴い、電気設備工事の契約の変更もありました。太陽光発電設備の財源を確認すると、東京都の地産地消型再エネ増強プロジェクトの助成金(上限は経費3分の2)を活用したいとのことでした。

市役所6階からみた建設工事現場

〇ふるさと納税のあり方に疑問(補正予算より)

日野市のふるさと納税の返礼品に新たに加わったパソコンが好評を博したための経費増額です。一見喜ばしい事態に見えますが、全体をみると日野市としては年間約6億円もの税金が減収し、得られる寄付金はその1割程度に過ぎないといいます。このような事態に自治体も危機感を募らせ、返礼品競争に、次々と参入せざるを得ない状況があります。

日野ネットは自分たちの税金の使い道を自分たちで決める方向性については賛成ですが、現在の「ふるさと納税」は、本来の「応援」という寄付行為からかけ離れ、「官製通販」と揶揄されるように、返礼品目的のネットショッピングになっている面が否めません。税のあり方として相応しくないと考えます。

日野市としても、本来の目的に沿うよう制度見直しの声をあげ続けてほしいですし、返礼品でなくても、魅力的でチャレンジングな事業を発信し、「日野市」を応援してもらえるような展開を求めました。

 

〇日頃から汚水桝のチェックを!

日野市が管理する公共汚水ますに侵入した木の根が宅地内排水管との接合部をふさいだため、市民宅内で排水があふれ汚損した件の損害賠償です(約255万円)。ここまでの事態になるのはまれのようですが、市には対策の強化とともに、市民への周知を求めました。

皆さんは宅地内に汚水ますがあるのをご存じですか?宅地内は個人の管理ですので、水の流れが悪いと感じたら、ふたを開けて確認をしてみてください。周囲に木がなくても、木の根は伸びてきて少しの隙間からでもはいりこみ、流れを妨げます。早い時点で兆候を見逃さないことが大切です。少しでも異変を感じたら、市の下水道課(042-514-8317)にご相談ください。

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「日野市の下水道」パンフレットより

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