2023年を振り返って

2023年は皆さんにとってどのような年でしたでしょうか。ひと言では言い表せない、重たい一年であったように私は感じます。

昨年末の活動報告では、ロシアのウクライナへの軍事侵攻について書いていますが、その収束への道筋が見えぬばかりか、10月にはイスラム組織ハマスによるイスラエルへの襲撃があり、大規模な戦闘が続いています。

遠い沖縄の話ではなく

国内に目を向けると、沖縄では辺野古新基地建設をめぐり、これまで前例のない代執行がなされ、地方自治の根幹が揺るがされています。これに対して、本土の私たちは黙って見ているだけでよいのでしょうか。(こちらの記事をご参照ください。)
沖縄の現状と危機感を共有したいと、7月に「沖縄、再び戦場(いくさば)へ」(仮)のスピンオフ上映会を7月に開催し、参加者と私たちになにができるのかを話し合いました。(こちらの記事をご参照ください)
沖縄の現状は、メディアではあまり報じられません。「遠い沖縄の話」に人々の関心は薄いからと聞いたことがあります。これでは悪循環ですね。だからこそ、一人ひとりがアンテナを張り、メディアとなり、対話を重ねていかねばならないと思います。

遠い未来の話ではなく

今年は観測史上、最も暑い一年と見られ、地球はもはや温暖化では済まない「沸騰の時代」と称されています。環境問題もまた「遠い未来の話」として先送りされてきた結果が現状です。この気候危機にこそ、世界は心をひとつに取り組んでいかねばなりません。
日野市では気候市民会議が開催され、無作為抽出による参加者が5回に渡り、真摯な議論を重ねました。偶発的に議論の当事者になるこの無作為抽出という手法は、2月に日野ネットが上映した映画「第9条」でも用いられています。(こちらの記事をご参照ください。)
映画はフィクションですが、日野市の平和事業においてもぜひ活かしていってほしいと思います。
気候危機で失われるのは環境だけではなく、限られた資源、水や食料を奪い合い争いが繰り広げられ「平和」が失われる—全てはつながっていると感じます。当事者意識を持ち議論に参加することは、その大きな一歩になると考えます。

他にも、6月に成立したLGBT理解増進に関する法律をめぐる議論、タレント事務所元社長による長年にわたる性加害のことなど、気持ちが沈む出来事が多くありました。
やるべきこととやれることの狭間で、自身の至らなさに落ち込むことも多々あります。ただ、つなげることを大切に活動してきた中で、希望を感じることもありました。中でも、大学生に話をする機会を二度いただいたことは、貴重な経験となりました。

今年の想いを来年につなげ、そして次世代につなぐべく、二期目の議員活動期間を折り返していきます。

皆さまどうぞ、よいお年をお迎えください。