とよたエコフルタウンで水素の可能性を実感!(委員会視察報告②)

企画総務委員会視察2日目は、豊田市のとよたエコフルタウンを視察しました。

豊田市は、その名の通りトヨタ自動車が本社を置く、人口約42万人(愛知県で2番目)の市で、国から環境モデル都市SDGs未来都市(日野市は今年選定)に選定されています。とよたエコフルタウンは「無理なく無駄なく快適で低炭素な暮らしが体験できる」最先端の環境技術を紹介する施設で、実証実験の場としても活用されています。

豊田市では9月下旬から、燃料電池バスSORA3台を公用車やコミュニティバスとして利用しています。燃料電池自動車はFCV(Fuel Cell Vehicle)といわれ、燃料の水素と空気中の酸素を反応させてできた電気で走る車です。水素を燃料とするため、CO2は排出されず、代わりに水がチョロチョロと流れ出ます。SORAに乗りましたが、とても静かで乗り心地のよいものでした。

燃料電池バスSORA

施設内には水素ステーションがあります。都市ガス導管を活用したオンサイト方式(水素を作り出す装置がある/ないものはオフサイト方式)です。都市ガスから水素を製造、圧縮し貯蔵、それを冷却し供給します。実際、供給ホースを触ってみると、氷のように冷たかったです。

政府は「水素基本戦略」で2020年までに水素ステーション160カ所設置を目標としています。現在は計画も含め133カ所、愛知県が一番多く27カ所あります。日野市に一番近いのは八王子高倉水素ステーションです。

将来的には、再生可能エネルギーを用いて水を電気分解して水素を作ればCO2はほとんど発生しません。また、FCVは動く発電所とも言われ、災害時にも役立ちます。バッテリーは充電が不可欠であるのに対し、燃料電池は燃料の水素と酸素があれば発電するからです。

次世代のクリーンエネルギーとしてはもちろん、このような観点からも、水素の活用・普及に対して国がもっと早急に後押しすべきと強く感じました。日野市もFCV公用車を1台保有しています。
低炭素な暮らし、水素の可能性に関心を寄せるツールとして、色々と活用できるのではと思います。

エコアラとエコクマが目印の日野市のFCV

企画総務委員会メンバーと、エコフルタウンでお世話になった方々と共に