2020年を振り返って
2020年は、世界中がコロナ一色の一年となりました。
昨年末、このようなことになるとは、誰もが想像していなかったのではないでしょうか。
何が正解かわからない暗中模索の中、生活スタイルの変容を余儀なくされ、物事の考え方や価値観を見つめ直す機会も多くありました。
弱い立場の人がさらに窮地に追い込まれ、いま本当に大変な状況におかれています。これまであった課題がコロナ禍であぶりだされたかたちとなりました。
議員として一体何ができるのか、何をすべきなのか、自問し続けた一年でした。
今年から、議会運営委員会、議会改革等特別委員会、浅川清流環境組合議会に所属して活動しています。議会運営では、コロナ対策を講じるとともに、傍聴をご遠慮いただく代わり委員会においても、インターネット中継が開始されました。これは日野ネットも長年求めていたことであり、開かれた議会への一歩となりました。
議会改革では、非常事態下の対応、政務活動費の一般公開、ICT化などを協議し、町田市議会へも視察に伺いました。浅川清流環境組合議会の議員として、近隣自治体と協議している環境保全協定にも注視しているところです。
一般質問では、インクルーシブ教育の推進、性暴力被害者支援、ケアラー(介護者)支援、包括的な子育て支援をテーマに質問しました。ベースにあるのは、市議選のときの7つの基本政策です。
東京・生活者ネットワークのプロジェクト「女性が暮らしやすいまち~女性の安全安心調査」の調査結果を質問につなげました。この調査で日野市が1位となったことは、うれしく感じています。しかし、コロナ禍でDVや児童虐待が急増している現状下、早急に取り組むべき課題は山積しています。
市民の方から「種苗法の改定について国に慎重審議を求める意見書の提出を求める請願」「日野市におけるパートナーシップ制度導入の請願」のご相談を受け、ともに取り組みました。パートナーシップ制度導入のほうは採択となり、今後の進捗に期待を寄せます。
また「柔軟仕上げ剤等に含まれる香料についての調査および相談窓口設置等を求める意見書」を、日野市議会から国に提出することができました。先日、被害に苦しまれている方からこの記事に対し喜びのお声をお寄せいただいたことは、大きな励みとなりました。今後も取り組み続けていきます。
コロナ禍で行事やイベントへの参加はなく、街頭での活動報告も長らく休止しました。
一方で、日野ネットでもオンライン会議システムzoomを導入し、オンラインで議会報告会等を開催しました。
20年にわたりDV被害者支援をされてきた、日野市の元男女平等課長の土方聖子(きよこ)さんの貴重なお話もzoomを活用して伺いました。退職後、手弁当で民間シェルター運営を担ってこられたお話は深く心に染み入るとともに、国や都が民間団体をきちんとバックアップしていく必要性を強く感じました。
日野市も財政非常事態宣言(2月)をはじめ、様々な出来事がありました。コロナ対応で、職員の方々の疲労も蓄積されていることと思います。それでも「財政が厳しいから」「コロナだから」を言い訳でなくむしろきっかけとして、風通しのよい組織に再生して欲しいと思います。
人とのつながりの大切さを再認識し、柔軟な逆転の発想、そして自分の頭で考え続けること—
2020年に感じ、気が付いた様々な事を、今後の活動に活かしてまいります。
末筆になりましたが、医療関係者の皆さま、コロナ対応に従事してくださっている皆さま、エッセンシャルワーカーの皆さまに心より感謝を申し上げます。
年末年始もどうぞ、皆さま十分にお気をつけてお過ごしください。